スケガワ|挑戦と育成の裏側
スケガワ|挑戦と育成の裏側 Podcast
「頑張ったね」が、言えなかった夜。
0:00
-7:06

「頑張ったね」が、言えなかった夜。

おはようございます、祐川です。

去年、娘のダンスの発表会がありました。舞台で、うまく踊れて、僕はうれしくて、つい言いました。「上手だったね!」。

でも、その夜、寝顔を見ながら、ふと思ったんです。あの日、あの子が一番がんばったのは、上手に踊れたことじゃない。緊張して、足がすくんでも、舞台に立って、最後まで踊りきったこと。……そこを、僕は、ちゃんと言葉にできていなかったな、と。「頑張ったね」が、言えていなかった。今日は、その話をします。

つい、結果を褒めてしまう

正直に言うと、僕は、つい、結果を褒めてしまいます。

上手にできた。一番になれた。褒められた。分かりやすい結果が出ると、うれしくて、「すごい!」が先に出る。これは、親としてごく自然なことだと思います。悪いことでも、ない。

そして、これは、娘のダンスに限った話じゃありません。僕がスクールで、バスケを教えていても、まったく同じ。つい、点を決めた子に「ナイスシュート!」が、先に出ます。

ただ、結果ばかりを褒めていると、子どもの中に、じわじわと、ある思い込みが育つことがあります。「結果を出したら、褒めてもらえる」。裏を返すと、「結果が出なかったら、価値がない」。そう感じ始めると、どうなるか。

結果だけだと、しぼんでいく

「結果を出さないと、認めてもらえない」。そう感じた子は、だんだん、元気がなくなっていきます。

新しいことは、最初はうまくいかないのが普通です。むずかしいことをやれば、失敗も増える。失敗すると褒めてもらえないなら、いっそ、できることだけ無難にやっておいたほうがいい。そんなふうに、心が縮こまっていく。

それに、結果って、自分だけでは決められません。相手もいるし、その日の調子もある。自分でどうにもできないもので評価されると、子どもは、ただ不安になる。でも、「今日、最後まで頑張ったこと」「あきらめなかったこと」は、自分で決められる。そこを見てもらえた子は、また、前を向けます。

でも、頭で分かっていても

とはいえ、です。「過程を褒めましょう」なんて、僕自身、人に言えるほど、できていません。

いざ、我が子がうまくできた瞬間には、やっぱり「上手だったね!」が、先に出る。それでいいと思うんです。うれしいものは、うれしい。無理に抑える必要はない。

大事なのは、その「すごい!」のあとに、もう一つ、付け足せるかどうか。「父さんが一番いいと思ったのは、上手さよりも、緊張しても最後まで踊りきったところだよ」。この一言を、足せるかどうか。それだけで、子どもが受け取るものは、変わってくる気がします。

結果が出た日ほど、過程を

だから僕は、意識して、こう分けるようにしています。

結果が出た日ほど、過程を言葉にする。「上手にできて、うれしいね。でも、最後までやりきってたの、ちゃんと見てたよ」。うまくいかなかった日ほど、頑張りを言葉にする。「悔しかったな。でも今日、緊張しても、ちゃんと舞台に立ったろ。あれ、すごいよ」。

「頑張ったね」は、結果が出た時だけの言葉じゃありません。むしろ、結果がどうであれ、その子ががんばった、そのことにこそ、かけてあげたい言葉です。

あの夜、言えなかった「頑張ったね」は、次の日、ちゃんと伝えました。ちょっと照れくさかったけど。結果は、いつか出なくなる日も来ます。でも、その子がその日どれだけ頑張ったかは、結果に関係なく、ちゃんとそこにある。それを見つけて、「見てたよ」と言葉にできる親でいたい。うまくいっても、いかなくても、「ちゃんと見てるよ」が伝わっている。そんな親子で、いられたらと思っています。

---

結果より過程を見つける声かけを、LINE「スケガワ|バスケ成長サポート」でもお届けしています。

僕が現場で使っている『声かけチェックリスト30』も無料でお渡ししています。

下のリンクから、ぜひ友だち登録をお願いします。

▶ 公式LINEはこちら

このエピソードについてのディスカッション

Userのアバター

もっと続けますか?