おはようございます、祐川です。
育成の成果は、いつも表彰台の上にあるわけではありません。
体育館の端で、誰にも気づかれないくらい小さく起きていることがあります。
昨日までミスを怖がっていた子が、今日、もう一度ボールをもらいに行く。
声を出せなかった子が、小さな声で「ナイス」と言う。
シュートを外したあと、下を向かずにディフェンスへ戻る。
これは、まだニュースにはなりません。
表彰もされません。
でも、僕はここに育成の始まりがあると思っています。
育成が見える形になった
2026年5月29日、B.LEAGUE AWARD SHOW 2025-26で、琉球ゴールデンキングスが「最優秀育成クラブ」を受賞しました。
Bリーグユース選手の育成・強化・輩出に貢献したクラブを表彰する賞です。
これは素晴らしい流れです。
育成が、リーグの価値として見える形になった。
ただ、札幌の現場で子どもたちを見ていると、そのずっと手前にある成長を見逃したくないと思います。
代表に選ばれる前。
大会で勝つ前。
スタメンになる前。
誰かに評価される前。
その子が、今日ほんの少しだけ前に進んだ瞬間です。
数字になる前の成長
僕自身、数字にならない時間の方が長かった人間です。
病気がありました。
怪我がありました。
アキレス腱断裂もありました。
チーム解散もありました。
会社員として働きながら、スポーツで生きる道を探していた時間もありました。
外から見れば、結果が出ていない時間だったかもしれません。
でも今振り返ると、その時間にしか学べなかったことがあります。
試合に出られない時に、何を見るのか。
身体が動かない時に、何を整えるのか。
心が折れそうな時に、どんな言葉で立ち上がるのか。
だから僕は、子どもたちを見る時に、結果だけでは見たくないんです。
今その子は、何を怖がっているのか。
何を試そうとしているのか。
どこで引っかかっているのか。
今日、どんな一歩を踏み出したのか。
そこを見たい。
「何点取った?」の前に
保護者の方にも、今日ひとつだけ持って帰ってほしい問いがあります。
「今日、一歩進んだことは何?」
試合後や練習後、どうしても聞きたくなることがあります。
何点取った?
勝った?
試合に出た?
シュート入った?
もちろん、それも悪くありません。
でも、それだけだと、子どもは結果でしか自分を見られなくなることがあります。
結果が出た日は自信がある。
結果が出ない日は、自分はダメだと思う。
それでは、折れない心は育ちにくい。
だから、たまにはこう聞いてみてほしいです。
「今日、一歩進んだことは何?」
すぐに答えられないかもしれません。
でも、その問いを続けることで、子どもは自分の成長を探すようになります。
僕が体育館で見逃したくないもの
僕が現場で見たいのは、成功したプレーだけではありません。
ミスした後、もう一度やったか。
声を出せない子が、一言でも出せたか。
試合に出ていない時間に、仲間を見ていたか。
自分の弱さを責めるのではなく、次に何をするか考えられたか。
育成は、表彰されるずっと前から始まっています。
体育館の端。
ベンチの隅。
帰りの車内。
練習後の自主練。
ミスした後の一歩。
そこに、育成の本質がある。
表彰される育成も大事です。
でも、表彰される前の育成を見逃したくない。
今日も現場で、選手の小さな一歩を見つけたいと思います。
One Step Resilience #001:成長は、結果になる前に始まっている。
最後まで聴いていただき、ありがとうございました。
このポッドキャストでは、
・バスケットボール
・育成
・メンタル
・挑戦
・スポーツ起業
について、成功だけでなく失敗や試行錯誤も含めて、できるだけリアルにお話ししていきます。
病気や怪我で苦しかった時期。
チーム解散を経験したこと。
14年間の会社員生活。
そして36歳からのスポーツ起業。
遠回りしてきたからこそ伝えられることがあると思っています。
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ONE STEP FORWARD
今日も一歩ずつ前へ。
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