スケガワ|挑戦と育成の裏側
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「チーム内で一番」で、満足していた。
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「チーム内で一番」で、満足していた。

おはようございます、祐川です。

今日は、僕の、少し情けない話をします。

僕は、今も現役でバスケットを続けています。でも、Bリーグ——日本のトップの舞台には、立てませんでした。なぜ届かなかったのか。長いこと、うまく言葉にできなかったんですが、最近、正直に振り返ると、一つ、思い当たることがあります。今日は、その話をします。

「この中で一番」で、満足していた

振り返ると、僕は、どこかで、「チームの中で通用している」「この中では、うまいほうだ」というところで、満足してしまっていたんだと思います。

もちろん、自主練もしました。休みの日も、体育館に行きました。サボっていたわけじゃない。でも——その努力は、ぜんぶ、”チームの基準”の中での努力だった。まわりがやっている量、まわりがやっている強度。その中で、ちょっと上にいれば、安心していた。

その”チームの基準”が、いつのまにか、自分の天井になっていた。上には、まだいくらでも道があったのに、僕は、見えている範囲の一番で、止まっていたんです。

努力の「基準」が、けた違いだった後輩たち

一方で、同じ東海大四高から、Bリーグへ進んで、長く活躍している後輩がいます。須田侑太郎——今はシーホース三河。西川貴之——今はライジングゼファー福岡。

正直に言うと、彼らは、高校の頃は、線も細くて、全国区のスター、という感じでは、ありませんでした。少なくとも、最初から別格だった、という記憶ではない。

でも、努力の量と質が、けた違いだったんです。僕が「チームの中で十分」と思っていたところで、彼らは、もっとずっと上に、基準を置いていた。ここで満足しない、この程度じゃ足りない、と。その基準の差が、何年も積み重なって、届く場所を、分けたんだと思います。

才能より、「どこに基準を置くか」

この歳になって、痛感します。行ける場所を決めるのは、才能そのものより、「どこに基準を置くか」なんだ、と。

同じ練習をしていても、「この中で一番」を基準にする子と、「あの上の世界」を基準にする子とでは、数年後、まったく違う場所にいる。才能が足りなかったから、じゃない。基準を、低いところに置いてしまったから。……これは、僕自身への、反省でもあります。

子どもに、できること

じゃあ、子どもには、何ができるか。

基準を、無理に高く吊り上げて、追い込むことじゃありません。それは、潰れる。そうじゃなくて、”もっと上の世界がある”ことを、見せてあげることだと思っています。

上のレベルの試合を、一緒に見る。本物のプレーに、触れさせる。「世界には、こんな選手がいるんだ」と知るだけで、子どもの中の基準は、静かに上がっていく。そして、基準を上げるかどうかは、最後は、本人が決めること。大人にできるのは、天井を、外して見せてあげることだけです。

「この中で一番」で、満足しない。もう一段、上がある。それを、押し付けるんじゃなく、見せてあげられたら。僕が届かなかった場所に、次の世代が、行けるように。そんなことを、思っています。

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