スケガワ|挑戦と育成の裏側
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うまくなる子は、よく寝て、よく食べている。
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うまくなる子は、よく寝て、よく食べている。

おはようございます、祐川です。

「うちの子、もっと上手くなるには、どうしたらいいですか」。保護者の方から、よく聞かれます。

たいてい期待されているのは、「この練習を足しましょう」みたいな答えだと思います。でも、僕がけっこう本気で大事にしているのは、こっちです。まず、よく寝て、よく食べること。技術より、そっちが先だ、ということです。

拍子抜けするかもしれません。でも、技術って、よく寝て、よく食べた体の上に、はじめて乗るものなんです。今日は、その土台の話をします。

僕が、身体の土台にこだわる理由

理由が二つあります。

ひとつは、僕自身が、アスリートフードマイスターという、スポーツと食事についての資格を取っているからです。学べば学ぶほど、子どもの体が、食べたものと、寝た時間で作られていることを思い知りました。

もうひとつは、もっと個人的な理由です。僕は、病気をしたり、大きな怪我をしたりして、自分の体を一度、失いかけたことがあります。当たり前に動けることが、当たり前じゃない。そういう時期を通ったから、体の土台がどれだけ大事か、頭じゃなく、肌で分かっています。

技術は、あとからいくらでも積めます。でも、土台が崩れていたら、その技術は乗らないし、何より、怪我をします。

寝ている間に、体は伸びる

子どもの体は、起きている時間より、寝ている時間に作られている部分が大きい、と言われます。

練習で受けた刺激を体に定着させるのも、成長そのものも、休んでいる間に進む。つまり、寝不足のまま練習量だけを増やすのは、種をまいた畑に水をやらないようなものなんです。

特に今は、子どもも忙しい。学校、習い事、宿題、そしてスマホやゲーム。気づいたら、寝る時間がどんどん後ろにずれていく。

僕は、練習を一つ増やすか迷うくらいなら、まず寝る時間を三十分早める方をおすすめします。地味です。でも、これがいちばん効くことが、本当に多いんです。

「ちゃんと食べる」は、難しい

食事も、同じくらい大事です。といっても、特別なものを用意してください、という話じゃありません。サプリで何とかしましょう、でもない。

基本はシンプルです。三食、できるだけきちんと食べる。練習の前に、エネルギーが空っぽにならないようにする。練習のあとに、回復のための食事をとる。

意外と多いのが、練習前にお腹が空っぽで、ふらふらのまま動いている子です。それだと、いいパフォーマンスも出ないし、集中も続かない。逆に、ちゃんと食べてきた子は、最後まで動けるし、ミスしても気持ちが切れにくい。体が満たされているかどうかは、メンタルにもはっきり出ます。

土台は、コートの外で作られる

ここが、今日いちばん伝えたいことです。

コートの中の指導は、僕たちコーチの仕事です。でも、睡眠と食事という土台は、家庭がいちばん関われる場所なんです。

「もっと走れ」「もっと練習しろ」と言うのは、実は親にとってもコーチにとっても難しい。子ども自身が動くしかないからです。でも、「今日は早く寝ようね」「しっかり食べてから行こう」。これは、家で、今日から、すぐにできる。しかも、効果が大きい。

親が子どもの成長のためにできることは、技術を教えることじゃなく、いい体で練習に送り出してあげることなんだと、僕は思っています。

土台が、挑戦を支える

挑戦って、心の話だと思われがちです。気持ちで頑張る、根性で乗り越える、と。

でも、現場で見ていると、挑戦を続けられる子は、たいてい、体の土台がしっかりしています。よく寝て、よく食べているから、しんどい練習にも向かえるし、ミスしても立ち直れる。逆に、土台が崩れていると、心まで折れやすくなる。寝不足で、お腹も空いていたら、大人だって、何にも挑戦したくないですよね。

だから僕は、子どもの挑戦を支えたいと思った時ほど、技術より先に、睡眠と食事という土台を見るようにしています。その土台が、その子の挑戦を、下から支えてくれるからです。

今日の話が、練習量に悩んでいる、どこかの親御さんに届いたら嬉しいです。

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