スケガワ|挑戦と育成の裏側
スケガワ|挑戦と育成の裏側 Podcast
「一番きつい夏にします」
0:00
-6:00

「一番きつい夏にします」

おはようございます、祐川です。

今日は、時事の話を。この前話した、河村勇輝選手のサマーリーグ。あれが終わったので、その続きを。

数字だけ見れば、悪くない

まず、結果からいうと。5試合に出場して、平均17分ちょっとの出場時間で、8.2得点。アシストが、4.8。

しかも、最終戦のペリカンズ戦では、12アシストを記録して、チームの勝利に貢献しているんですよ。12アシストって、すごいですからね。パスで、これだけ味方を活かしている。

数字だけ見たら、決して悪くない。むしろ、いい。そう思うじゃないですか。

でも、本人は泣いていた

でも、ですよ。サマーリーグが終わった後。河村選手、目に涙を浮かべて、こう言っていたそうなんです。

「やってきたことが、何も出せなかった」

これ、聞いた時、僕、うわあ、と思いましたね。周りから見たら、悪くない数字。でも、本人の中では、「何も出せなかった」。このギャップ。

つまり、それだけ準備をしてきた、ということなんですよ。この夏に懸けて、相当なものを積み上げてきた。だから、その積み上げたものを出せなかった悔しさが、あの涙になる。

状況は、正直、厳しい

で、契約の話も、正直、厳しいんです。

今の河村選手は、サマーリーグのロスターに登録されているだけ。本契約も、2way契約という、行ったり来たりの契約も、まだ結べていない。しかも、ペイサーズの2way枠は、3つとも、もう埋まっている状態。

じゃあ、道が閉ざされたのかというと、そうでもない。これから、各チームが、キャンプへの招待とか、そういう契約を動かしていく時期なんですよ。そこで声がかかれば、また道は開ける。だから、まだ終わっていない。でも、簡単でもない。そういう状況です。

「一番きつい夏にします」

で、僕が今回、一番しびれたのが、この河村選手の言葉なんです。

「NBAまでの2カ月間、ここ数年で一番きつい夏にします」

かっこいいなあ、と思いませんか。悔しい思いをして、厳しい現実も突きつけられて。そこで、言い訳をするでもなく、誰かのせいにするでもなく。「じゃあ、自分がもっとやる」。それだけ。

しかも、「頑張ります」じゃないんですよ。「一番きつい夏にします」。自分から、きついところに行く、と宣言している。もう、覚悟が違いますよね。

こういう人が、たどり着く

僕、思うんですけど。うまくいかなかった時に、人って、二つに分かれると思うんです。

「まあ、しょうがない」と飲み込んで、ちょっと緩めちゃう人。もう一つは、「じゃあ、やるしかない」と、さらに自分を追い込む人。

河村選手は、完全に後者ですよね。しかも、それを口に出して言っちゃう。言った以上、やらなきゃいけなくなる。自分を、逃げられない場所に置いている。

あの体で、あの舞台で、ここまで来ている人が、まだ、そこまでやるのか、と。もう、頭が下がります。

僕も、ちょっと火がついた

いや、これね、他人事じゃなくて。

僕も今、ちょうど、体を作り直そうと、トレーニングを始めたところなんですよ。で、「しんどいなあ」とか、「今日はいいかな」とか、思っちゃう日も、正直ある。

でも、こういう、第一線でやっている人の、「一番きつい夏にします」なんて言葉を聞くと。「いや、俺、何甘えてるんだ」と、ちょっと背筋が伸びますよね。だったら僕も、この夏を、ここ数年で一番きつい夏にしてやろう、と。そう思いました。

FOGも、この夏です

で、これ、自分だけの話じゃなくて。

うちのFOGも、まさに今、そこなんですよ。この前の、初めての公式戦。あそこで、はっきり課題が見えた。試合の入り方。あの22点分の差を、どうやって埋めるのか。

しかも、1ヶ月後には、もう次の試合があるんです。じゃあ、この1ヶ月を、どう過ごすか。ここで、いつも通りにやっていたら、たぶん、同じことになる。

だから、うちも、この夏を「一番きつい夏」にしようと、そう思っています。もちろん、ただしんどいだけの練習をする、という意味じゃないですよ。ケガをさせたら意味がない。そうじゃなくて、試合の、あの緊張感を、練習の中にどう持ち込むか。入りの部分を、どれだけ突き詰められるか。頭も体も使う、中身の濃い一ヶ月にする。

悔しい思いをした後の夏って、一番伸びるんですよ。あの22点の悔しさが、まだ残っているうちに、やる。それが、一番効く。

この夏の後を、見たい

だから、僕、この夏のあと、10月とかに、河村選手がどうなっているのか。それを、すごく楽しみにしているんです。

「一番きつい夏」を越えた人が、どんな顔で、どんなプレーで、戻ってくるのか。契約がどうなるかは、正直、分からない。でも、この2カ月を本気でやり切った人は、何かしら、絶対に変わっているはず。

僕も、自分の夏を、ちゃんとやろう、と思います。子どもたちとも、一緒に。この夏を越えたら、9月には、少し違う顔になっているといいなと。

はい、今日は、河村選手の話でした。

---

ここまで読んで(聞いて)くれて、ありがとうございます。LINE「スケガワ|バスケ成長サポート」もやっているので、よかったら覗いてみてください。

▶ 公式LINEはこちら

このエピソードについてのディスカッション

Userのアバター

もっと続けますか?