スケガワ|挑戦と育成の裏側
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ある日、3ポイントラインが遠くなった。
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ある日、3ポイントラインが遠くなった。

おはようございます、祐川です。

今日は、ルールの話を。バスケのルールって、実は、けっこう変わっているんですよ、という。そういう話です。

僕、大学生の頃にね。ある日、突然、3ポイントラインが遠くなった、という。今、思い出しても青ざめる経験をしてまして。その話も後半でするんですけど。まずは、皆さんが一番「あれ?」と思っているであろう、あの話から。

「今の、トラベリングじゃない?」

お子さんの試合とか、テレビでバスケを見ていて。こう思ったこと、ないですか。

「え、今の。歩きすぎじゃない?」「トラベリング、じゃないの?」って。

で、審判は、何も吹かない。普通にプレーが続く。「あれ?」ってなる。「今の、なんでいいの?」って。

これね。実は、皆さんが間違っているわけじゃないんです。ルールが、変わったんですよ。

「ゼロステップ」というやつ

その、変わったルールが、「ゼロステップ」と呼ばれているやつでして。

これ、いつからかというと。2017年の10月から。FIBA——国際バスケットボール連盟のルールが改正されて、そこから適用されているんです。もう、8年、9年くらい前ですね。

で、何が変わったか。ざっくり言いますね。

昔は、ドリブルを終えて、ボールをキャッチした瞬間に踏み出した、その一歩。あれが「1歩目」とカウントされていたんですよ。で、そこから、あと1歩。合計2歩まで。

でも、今は。動きながら、足が床についている状態で、ボールをつかんだ場合。その足は、「0歩目」になるんです。ゼロ歩。カウントしない。で、そこから、あと2歩、使える。

つまり、見た目としては、昔より一歩多く歩けるようになった。だから、昔の感覚で見ていると、「え、今、3歩歩いたよね?」となるわけです。

親世代が、混乱するやつ

これ、けっこう、保護者の方とか、昔バスケをやっていた方ほど、混乱するんですよね。

だって、自分が教わったルールと違うんですから。「俺の時は、あれ、トラベリングだったぞ」って。当然、そう思う。でも、今は違う。

僕も、そうでした。僕、ちょうど、現役でやっている途中で、ルールが変わった世代なんですよ。最初はね、正直、違和感がありました。「え、それ、いいの?」って。長年、体に染み込んでいる感覚って、なかなか上書きされない。

子どもたちは、最初からこれ

でも、面白いのが。今の子どもたちは、最初から、このルールで育っているんですよね。

だから、何の迷いもなく、ごく自然にやるんですよ、あのステップを。「これが普通でしょ」という顔で。見ていて、うまいなあ、と思います。

そう考えると、ルールが変わるのって、大人の方が大変なんですよね。子どもは、すぐ順応する。

実は、まだややこしい

ただね。正直に言うと、これ、まだ、ややこしいところもあって。

「じゃあ、どこまでがゼロステップなの?」という細かい判定は、実は、けっこう難しいんですよ。だから、選手も、指導者も、正しく理解し切れていなくて、結局、トラベリングを取られる、というケースも多いみたいです。

審判の方も、大変ですよね。あの一瞬の動きを、見極めないといけない。しかも、スピードは、どんどん速くなっている。あれは、本当に難しい仕事だと思います。

3ポイントラインが、遠くなった日

で、ルールが変わって苦労した話で。僕、もっと強烈なのがあるんですよ。

3ポイントラインが、遠くなったんです。

これ、2010年にFIBAのルールが変わって、実際に施行されたのが2011年の4月あたり。それまで6メートル25センチだったのが、6メートル75センチになった。50センチ、遠くなったんですよ。

「バッシュ1足分」の衝撃

50センチって、数字で聞くと、「まあ、そんなもんか」と思うかもしれません。でも、実際にコートに立つとね。もう、全然違うんですよ。

感覚としては、バッシュ1足分ちょっと、後ろに下がる。あの感じ。今まで自分が立っていた場所が、もう2ポイントになっている。「え、ここから打つの?」って。

僕、ちょうど、大学生の頃なんですよ、これが。

一番、困る時期でした

しかも、これ、僕にとっては、一番まずいタイミングでして。

というのも、僕、高校の時は、ほとんど3ポイントを打っていなかったんですよ。それが、大学に入って、一応、シューターとしてやっていこう、と。そういう役割で勝負しようとしていた矢先。

そこで、いきなり、「はい、50センチ遠くなりました」ですから(笑)。もう、青ざめましたよね。「いや、待ってくれ」と。

ひたすら、打ちました

だから、必死でした。あの距離から決められるようになるために。とにかく打つ。打って、打って、打ちまくる。

シュートって、距離が変わると、フォームも、力の伝え方も、全部、調整がいるんですよ。ちょっと下半身を使う。リリースのタイミングを変える。あの感覚をつかむまで、本当に時間がかかりました。

今は、もう、普通に届きます。当たり前の距離。でも、あの時の「うわ、遠くなった」という衝撃は、今でも、はっきり覚えていますね。

24秒が、14秒になった

もう一つ。最近の大きい変更だと、24秒ルールの話もありますね。

バスケって、攻撃に24秒の制限がありますよね。あの、ショットクロック。で、昔は、オフェンスリバウンドを取ったら、また24秒に戻っていたんですよ。

それが今は、オフェンスリバウンドを取った後は、14秒。2018年あたりから、そうなりました。

これ、けっこう大きいんですよ。前は、リバウンドを取ったら、「よし、もう一回、じっくり組み立てよう」ができた。でも今は、14秒しかない。取ったら、すぐ攻めないといけない。

だから、試合が、どんどん速くなる。見ている側は面白いです。間延びしない。でも、やる側は大変ですよ(笑)。休む暇がない。

ルールは、変わっていく

まあ、バスケに限らずですけど。スポーツのルールって、ずっと同じじゃないんですよね。

競技を、より面白くするために。あるいは、より自然な動きを認めるために。少しずつ変わっていく。ゼロステップも、そうで。実際のプレーの感覚に、ルールを合わせにいった改正なんだと思います。

知ってると、試合が面白い

で、こういうのを知っていると、試合を見るのが、ちょっと面白くなるんですよ。

「あ、今の、ゼロステップだ」って分かると、「おお、うまく使ったな」と思える。今まで、「なんか、ずるくない?」とモヤモヤしていたのが、「なるほど、そういうことか」に変わる。

これ、お子さんがバスケをやっている方は、特にいいと思います。試合を見ていて、「今の、いいプレーだったね」と、ちゃんと分かって言えると、子どもも、うれしいと思うんですよ。「え、お母さん、分かるの?」みたいな(笑)。

まあ、僕も。全部のルールを完璧に把握しているか、と言われると、正直、あやしいですけどね(笑)。毎年、細かいところは変わりますし。だから、こっちも、勉強し続けないといけない。

はい、今日は、ルールの話でした。

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ここまで読んで(聞いて)くれて、ありがとうございます。

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